経営の原理原則を知ることは、エグゼクティブにとって最重要課題と言っても過言ではありません。
従業員への責任、顧客への責任をはじめ、ステークホルダーへの責任、地域社会への責任と、大きな責任感をもって事業を推進しなければならないエグゼクティブにとって、経営におけるすべての基準の「拠り所」となるのはこの世で唯一絶対の自然の法則とも言うべき「原理原則」です。
この「原理原則」を無視して経営することはできません。今回は、この原理原則を改めて知る重要性についてお伝えします。
目次
原理原則とは
そもそも原理原則とは何を指すのでしょうか。
経営における原理原則とは、志、または価値観のことを指します。原理と原則を順守することによって、トップの行動に一貫性が生まれます。様々なステークホルダーから見た場合も、なぜそれを行うのか/やめるのかが分かりやすくなります。エグゼクティブにとっては「明確な判断基準」であり、「経営の羅針盤」と言い換えてもいいでしょう。
これが「原理原則」なのです。
自社のビジョンは原理原則に反していないか
それほど重要な「原理原則」ですが、抽象的な言語でもあるため、様々な解釈がついてまわります。それはある意味良いことでもあり、また自分たちの都合のいいように使えてしまう言葉でもあります。
原理原則に従った「経営理念」であれば良いのですが、原理原則に反している場合、経営理念は形骸化し、自身も周囲も順守することができなくなるため、結局のところ長期繁栄や発展を見込むことができません。
何十年も続く企業は(明文化されているかどうかは別として)必ず何かしらの経営理念を持っており、それに則った事業をしています。
それはドラッカーはじめ、世界中の歴史が証明しているものです。
例えば「人を騙してでも儲かればいい」といった経営や「自分の子供に対して正々堂々と説明することができない」といった経営では、短期的には利益を上げることはできたとしても、長期にわたる繁栄は難しいと言えるでしょう。
経営に関わる全ての判断基準は原理原則に基づいているか
だからこ、原理原則に則って、会社経営を行なわなければなりません。そこに明確な理念があれば、従業員も納得します。また、ある会社の経営理念とそこで働く従業員の価値観がマッチしない場合もありますが、それは「大切にしているもの」が異なるだけなので転職する選択肢も出てくるでしょう。
エグゼクティブにとっては、「この会社、この仕事を通じて何をしたいのか」を表現する場でもあります。
それは原理原則に基づいていて、またその事業を推し進める「明確な理由」があるなら、世の中に訴えるに十分な大きなインパクトを持つ事業になるでしょう。
逆に「ボールペンを1本買うかどうか」という些細な問題であっても原理原則に基づいて判断されなければなりません。
極端な例を挙げてみましょう。もし、
「自分用のボールペンだから高いものを買おう」
「スタッフのボールペンだから一番安いものを買おう」
といった基準で購入したら、スタッフはどう思うでしょうか?「社長だからしょうがない」と誰も文句は言わないかもしれませんが、「なぜ高いボールペンでなければならないのか」を明確に説明できなければ、ただの気分で購入していると言われても文句は言えません。
経営に関わるすべての判断基準が「原理原則に基づく経営理念」に従っているかどうかは、法人格というひとつの人格にとって芯になるものであり、最も重要であると言えます。
エグゼクティブとして必要なもの
企業トップ、エグゼクティブとして最も必要なものはこの「原理原則に基づいた経営理念」を具体的に事業に展開していく行動力であり、リーダーシップです。
「あの方向に行くぞ!」と差し示すことができるのは、エグゼクティブの仕事です。
そのためには、経営理念の深い理解、尊敬は必須です。経営理念に対して誠実であることが、周囲を巻き込む力となり大きな成果を上げることができるのです。
弊社では、エグゼクティブの皆様に「BeConfident英会話」を通じ、プレゼンテーション能力などを磨いていただき、この経営理念の実現に向かって邁進していただきたいと考えております。
そのために、「今、必要な英語力」をお伺いし、完全フルカスタマイズのコンテンツをお届けいたします。