翻訳やローカライズは、無形のサービスであるため、お見積りを作成するにも色々なポイントが必要になってきます。
「概算お見積り」や「参考お見積り」であれば、分量だけで作成することは可能です。しかし、実際の翻訳対象の分量が異なったり、ドキュメントの内容が予想していたよりも専門的であったりするため、結局は追加コストが発生してしまい、お客様にご迷惑をおかけすることがあります。
このような事態を起こさないためにも、可能な限り正確なお見積りを作成する必要があります。 正確なお見積りを作成することで、貴社にとって以下の点がクリアになります。
また逆に、正確なお見積りでなければ、複数の見積もりを比較する場合まったく同じ条件でない可能性が高くなるので、厳密な意味での比較は困難となります。
結果として、貴社の選択を誤ってしまうこともあるかも知れません。
正確なお見積書を作成してもらい、失敗のない選択をするためには、翻訳会社に翻訳対象のファイルを渡し、構成や内容をチェックしてもらうのが最良の方法といえます。ここで、正確な翻訳・ローカライズのお見積り作成に必要なポイントをお伝えします。
※データの機密性が高い場合には、NDA(機密保持契約書)を事前に締結いたしますのでご安心下さい。
最初に必ず準備しなくてはならないのは、実際の翻訳・ローカライズ対象ファイルです。具体的には以下のようなファイル形式があります。これらのファイルを手元に用意します。
実際の翻訳・ローカライズ作業に参考となると思われるもの。例えば、マニュアル翻訳なら旧バージョンの原文と訳文のセット等。用語集やスタイルガイドがあればベターです。
※とはいえ、信頼性の低い参考資料や旧バージョンのドキュメントなどは翻訳作業の判断を混乱させる一因となりかねません。ご注意下さい。
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- ・翻訳の役に立つ参考資料とは
SDL TRADOS(トラドス)等で作成されている Translation Memory=TM(翻訳メモリ)をお持ちの場合には、品質の安定、コストダウン、納期短縮に大きく影響しますのでご支給下さい。
※ただし、これらの参考資料や TM の品質、精度については、信頼性がある場合のみ有効となります。これは簡単に言えば、「過去の訳文を流用する」=「良くも悪くも、過去の訳文の品質を踏襲する」ことになるからです。
つまり、納得していない品質の訳文が登録されている Translation Memory(翻訳メモリ)は、新規翻訳の助けにはならず、むしろ判断を惑わせることになるため、不要であるという意味になります。 旧バージョンの翻訳に信頼性がない場合には、別途 TM メンテナンスも承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
どこからどこまでの作業の見積もりを必要とされているのかをお知らせ下さい。 一般的な例としては、
これらのローカライズプロセスがそれぞれコストに直結しています。ただ安くするのではなく、プロセスを理解し、不要なプロセスや作業を極力排除することで、翻訳やローカライズの品質を保持したままコストダウンを行なうことが可能になります。
お客様のご希望のスケジュールをお知らせ下さい。
そのスケジュールにそった形で作業を進めるという条件での翻訳のお見積もりや、その他の様々なご提案を行なっております。特にご指定がない場合には、一般的な翻訳作業スピードで算出いたします。
→ 翻訳の処理スピードと処理量(参考値)
どのような職種、どのような知識レベルの方が対象読者となるのかをお知らせ下さい。
経営者と技術者向けでは、ドキュメント内で使用する用語も異なります。一般消費者に、専門的な用語を羅列したドキュメントを配布しても、伝わらないことが多く、それではせっかく翻訳しても無駄になってしまいます。「誰が読むのか」、つまり対象読者をハッキリさせる理由はここにあります。
これらの情報をお見積り対象ファイルと共にお知らせいただくことで、正確な翻訳作業やローカライズのお見積りを作成することが可能になるため、貴社の予算管理や納期管理のお役に立ちます。
※個別案件によっては、上記以外の情報が必要な場合もございます。あらかじめご了承ください。その他ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
翻訳やローカライズに関して正しいお見積りを入手し、適正なコスト、適正なスケジュールを元に納得できる品質でのサービスを受けることは、貴社の将来への成長を促すための 1 つのキーポイントであることは間違いありません。
弊社では、ご予算やご希望の納期、そしてご満足いただける品質とのバランスを最適化して翻訳やローカライズ サービスのご提供を行なっております。