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- 以前は業界ごとで十分な用語集も今は企業ごとに用語集を作るのが当たり前
- Translation Memory も資産としてきちんと作成してアップデートしなければすぐに形骸化を引き起こしてしまう
- 用語集やメモリは正しく作れば企業の資産にもなりブランディング等にも有効に働くので重視すべき
目次
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企業の資産にはさまざまな種類やレベルがありますが、実務レベルではどんな資産があるでしょうか。
それは現場ですぐに使えるモノであり、自社内で共有するサービスや情報などのことです。これらを賢く運用することは、ビジネスの意思決定のスピードアップにもつながりますので、貴社にとって非常に有効な資産と言えます。
資産の中の 1つである「専門用語集」の構築や運用管理は、翻訳ならずとも貴社ドキュメントの統一を図る上でも非常に重要なポイントです。
プラン名 | 金額 | 仕様 | 作業期間 |
---|---|---|---|
用語集構築プラン | 98,000円(税別) | ■支給ファイル形式 ・PDFファイル(コピペ(文字としてワードに貼り付けられるもの) ・ワード、エクセルなど編集可能なもの ■納品形式 ・エクセルファイル | 100ページまで:5営業日程度 ※詳細はお問い合わせください。 |
Translation Memory (メモリ)構築プラン | 別途ご相談 | ■支給ファイル形式 ・PDFファイル(コピペ(文字としてワードに貼り付けられるもの) ・ワード、エクセルなど編集可能なもの ■納品形式 ・エクセルファイル (TM形式をご希望の場合は別途ご相談) | 100ページまで:7営業日程度 ※詳細はお問い合わせください。 |
※コピペできないファイルは別途ご相談になります。
貴社では、翻訳やローカライズ以外にも流用性の高い、貴社だけの用語集をお持ちでしょうか?
貴社では、さまざまなドキュメントで使用している用語をどのように管理されていますか?
もし、貴社がこのような状況である場合、将来的に次のリスクが考えられます。
これでは、せっかくのノウハウがまったく蓄積できないばかりか、ドキュメントの表現や用語の統一、業界特有の言い回し、貴社独自の特別な用語などが将来に渡り統一できないことで、カタログやマニュアルといったドキュメントだけでなく、製品内の用語、Webサイト(ホームページ)の用語とすべて不統一の状態を継続することになります。
これは翻訳をするためだけでなく、「ドキュメントを作る」「文章を書く」という観点からでもかなり致命的です。
想像してみてください。これをユーザをはじめとする読者がどう感じるでしょうか?
簡単に言えば、「同じ単語が Web での日本語とカタログに書いてある日本語が違う」のです。
第一印象は個人、法人問わず重要な要素です。「違和感」を感じながらも、その企業に対してのイメージを定着させます。もし間違った方向へイメージを定着させたくなければ、あらゆるドキュメントを管理するようにしなければなりません。
例えば、マニュアルというドキュメントで考えてみましょう。ユーザが、調べたい用語を索引や目次で確認し、対象のページを開きます。しかし、もしマニュアルの索引と本文で使っている用語が異なっていたら、どう思うでしょうか。
探していた用語を見つけても、「分かりにくい」、「使いにくい」と頭の中をよぎらないでしょうか。しかし、これと全く逆の状況はどうでしょうか?
どのドキュメントを読んでも、また Webサイト(ホームページ)を見ても、用語や表現が統一されており、専門用語の解説なども充実していることは、ユーザや読者の立場から考えるととても親切な会社に感じるはずです。ユーザの立場から考えれば、使用前から良いイメージを持っている会社と、そうでない会社、どちらを選ぶのかは考えるまでもありません。
このようなことで、貴社が選ばれなかったということにならないよう、資産としての用語集を認識する必要があるのです。
そして用語集は作成するだけでは終わりではないということです。むしろ作成した後が大切になります。考えなくてはならない次のステップは、
「用語集をどのように管理し、そして更新していくのか?」
という問題です。用語集を作成すればそれで終わりではありません。むしろ作成後の更新や管理の方が重要度としては高いとも言えます。
ここには、様々なノウハウが隠されている場合が多いのですが、用語集を作成する以前から、どのように使用していくのかというコンセンサスを貴社内で確立しておかなければなりません。
マニュアル翻訳やWebサイトローカライズ(ホームページ翻訳)のためだけにお薦めするのではなく、組織全体のブランディング向上のためにも、専門用語や貴社独自の用語については、音引きや表記に至るまで、しっかり統一されていることをお薦めいたします。
用語集と同様、Translation Memory(メモリ)も大切な資産となります。
日常的にマニュアル翻訳を行なっていれば、TM の更新は定期的に行なわれているはずですが、もし年に1回程度のバージョンアップなどの場合だと、TMの存在すら忘れてしまうのではないでしょうか。
この場合、TM は古いままの可能性がありますので、バージョンアップ時にいざ利用しようとしても、正しい訳文が取り込まれないということも起きてしまいます。
また、初めて翻訳するときに、それまで使っていなかったが過去の英語と日本語を持っていて、それを TM にして使いたいというケースもあるのではないでしょうか。
このような場合にも、まずは TM 構築プランで過去の英語と日本語のセットからメモリを作成することで翻訳コストを下げることが可能になります。
翻訳作業そのものは注意していても、翻訳をサポートする用語集やスタイルガイド、参考資料と言った点まで気が回らないお客様は意外と多いものです。
それらは一度用語集を構築したり Translation Memory を構築してしまえば、それらをベースに資産運用できるとため、長期的な視点ではコストダウンにもつながりますし、管理も大変楽になるツールですので、ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。